筋肉の分解と合成を知って筋トレに活かそう

この記事を読まれてるあなたは普段から筋トレをされていて、今以上にもっと筋肉を付けたいと思っているのではないでしょうか?筋肉を付けたいとは思っても、筋肉を分解したいとは思わないと思います。しかし、全然筋肉が付かないと思われている方は、せっかく筋トレをがんばっていても、知らずのうちに筋肉の分解に繋がる事をやってしまっているかもしれません。ここでは筋肉の分解と合成についてお話します。今日からの食事管理に是非、ご活用して頂ければと思います。

筋肉の分解と合成は絶えず繰り返されている

身体を構成するタンパク質には寿命があり、新陳代謝を行いながら新しいタンパク質と入れ替わります。筋肉のタンパク質も同様に新陳代謝を行いながら、分解(異化)と合成(同化)を繰り返して新しく生まれ変わっています。個人差がありますが、1日に1%程度の筋肉が分解されて数ヶ月で全ての筋肉が入れ替わる計算になります。身体の調整機能によって、筋肉の分解と合成はある程度バランスが保たれているため、今以上に筋肉量を増やすためには、筋肉の分解量より合成量を多くする必要があります。

筋肉分解の理由1⃣ 生理現象としての新陳代謝

筋肉が絶えず新しいタンパク質と入れ替わる為の新陳代謝は生理現象なので、タンパク質を摂ったところで、分解が抑えられることはあっても止まる事はありません。

筋肉分解の理由2⃣ 血糖値維持やエネルギー源として筋肉(アミノ酸)が使われる

筋肉の分解は新陳代謝以外でも起こります。

●肝臓のグリコーゲン不足⇒血糖値維持のため、体は筋肉を分解してアミノ酸からグルコースを生成します。(糖新生)

ちなみに血糖値を調節するために、肝グリコーゲンが使われることはあっても筋グリコーゲンが使われることはありません。

●筋肉のグリコーゲン不足⇒遊離アミノ酸(主にBCAA)がエネルギー源として利用されます。さらにBCAAの不足分は筋肉を分解して補われます。

このことから筋肉の分解を抑えるためには、肝臓と筋肉のグリコーゲンを枯渇させない事が大事だという事がわかります。

そのためには運動前後にグリコーゲンの材料である糖質をしっかり摂取する事が大切です。

そして、頑張った筋トレで筋合成を促すためにアミノ酸プールを満たしておくためにも、運動前後にタンパク質(特に必須アミノ酸)をしっかり摂っておくことが必要です。

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筋トレやスポーツなどのエネルギー消費が激しい運動を行うと、筋肉の分解はより進行します。せっかく頑張った筋トレを無駄にしない為に、糖質とたんぱく質をしっかり摂って、エネルギー源と筋肉の材料を摂取することで筋分解を抑えて筋合成を促すことができます。

筋肥大にはこの分解量をできる限り減らして、それ以上に合成量を増やすことがポイントとなります。

筋肥大するためには筋トレに加えて、この栄養摂取が筋分解を抑え、筋合成を促すために重要なことなのです。

参考書 筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典

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